評価:4
こんにちはーかばろぐ(@kabaloginfo)です。
「レイジングループ」は、人狼ゲームと日本のホラーを掛け合わせたノベルズアドベンチャーゲームです。
2015年に「スマホ」で発売されたのを皮切りに、「PSVita」、「PS4」、「Switch」、「PC」、最後は2018年の「PS4パッケージ版」と様々な形で発売されています。
今回、ゲームをクリアし「完全読本」も読み終えたので、レビューします!
この記事ではレイジングループのすべてのルートについて、概要をまとめています。
一度プレイしたけど他のルートも気になる方、買おうか迷っているのでゲームのボリューム感を知りたい方などに向けて、ゲームを紹介します!
- ストーリー概要とキャラ紹介
- 6つのエンディングについて
- エクストラシナリオと短編小説
目次-クリックでジャンプ!-
【レイジングループの概要】ストーリーとキャラクター
「レイジングループ」は、古くは「弟切草」、「かまいたちの夜」のような「ノベルアドベンチャー」で「人狼ゲーム」をモチーフにしています。
テキストを読み進めていき、選択肢を選ぶことによって、ストーリーが変化していきます。
ゲームを進めていくと、新たな選択肢が増えたり、心の声が見えるようになったり、様々な方向へストーリーが展開していきます。
また、主人公の「房石 陽明」は、私たち、ゲームプレイヤーと同様に、「ループを認識している」という点も、ストーリーの展開においてとても重要。
「ループ」を認識していることから、繰り返すストーリーのなかで、「前回の失敗を踏まえた選択肢」や「次回を見据え、死ぬことを前提にした選択」をとることができるのは、ストーリーの自由度が大きく増している要因になっています。
【レイジングループ】人狼ゲームをモチーフとしたストーリー
「レイジングループ」は、「人狼ゲーム」がモチーフとなった「黄泉忌みの宴」が中心となるストーリー。
バイク旅行中の事故がきっかけで、夜遅く「藤良村」に迷い込んだ主人公が、「黄泉忌みの宴」に巻き込まれ、毎日、村人を犠牲にしながら、おおかみと心理バトルを繰り広げます。
特殊で閉鎖的な「藤良村」で、一見普通な主人公と魅力的な女性キャラクターが、いちゃいちゃしたり、殺し合ったり・・・
殺されても宴の最初に戻ってしまう主人公は、「黄泉忌みの宴」の攻略と「ループ」の原因を突き止めるべく、さまざまな実験を繰り返し、真実にせまっていきます。
ちなみに主人公は一見好青年ですが、実は「サイコパス」的な精神の持ち主です。
殺し合いをループしながら、複数の女性と愛情をはぐくめるあたり、主人公が「異常者」であることの証左・・・
すべてをクリアすると、この物語の主人公をはれるのは「房石 陽明」しかいない!と妙に清々しく納得できるほどの異常者です。
どんなときでも冷静、サイコパス、異常者・・・なかなか異質な主人公です!
【レイジングループ】魅力的なキャラクター
「レイジングループ」には、魅力的な女性キャラクターが登場。
ちょっぴり年配の登場人物は、いつかの機会に紹介するとして、主人公との関係を深めたり、物語の中心となる女性キャラを紹介します!
メインヒロイン 芹沢 千枝実
芹沢 千枝実は、主人公より3つ年下、藤良村出身の女子大生。
休みで帰省中に「黄泉忌みの宴」に参加することになります。
本作のメインヒロインで、主人公と共通した「ある特殊な能力」を持っていることから、最も深く主人公と絡むことになります。
ミステリアスでドジな年上女性 回末 李花子
回末 李花子は、若く見えますが、主人公より3つ年上で、藤好村の名家の当主です。
外見と違い、ドジでかわいらしいキャラクターですが、穢れをひきとる際にはセクシーな描写も。
本作の根幹「ループ」にも関わる重大な秘密を持っており、最終エンディングをみるためには、回末 李花子の持っている謎を解き明かす必要があります。
秘密を宿した女子高生 巻島 春
巻島 春は、藤好村の女子高生、少し人見知りな性格ですが、基本的にごく普通の女子高生。
ただ、過去に起きた宴が原因で、もう1つの人格を内に宿しています。
このもう1つの人格もまた、本作の解決のカギとなります。
小さな異能力者 めー子
めー子は、どこからか藤好村に迷い込んできた4才の子供。
部外者という意味では、主人公と同じ立場ですが、村では回末 李花子に世話をしてもらっており協力関係にあります。
エクストラシナリオで明らかになりますが、実は隠れた特殊能力を持っており、どのループにおいても死なない唯一のキャラクターです。
ちなみに別ゲームの主人公「東護美弥」と同一人物であり、将来はこのようにいろいろ立派な女子高生に育ってしまうそうです。
謎の(爆乳)コンビニ店員 美佐峰 美辻
美佐峰 美辻は、主人公が迷い込んだ先のコンビニの店員です。
ゲームオーバー時にでてくる「ひつじ」と同一人物であり、本作のナビゲーター的な役割を果たします。
実は主人公とは以前からの面識があり、本作の最終エンディングを迎えるには「ひつじ」の協力が不可欠となります。
【ネタバレ注意】レイジングループ・4つのメインエンディング
「レイジングループ」には、大きく分けると4つのメインルートとエンディングがあります。
ルートごとに「黄泉忌みの宴」における役割が異なり、主人公の立ち位置やヒロインとの交流にも変化があるので、それぞれのルートでのヒロインとの展開を楽しみましょう!
【黄泉ルート】千枝実と良い関係に。部外者として黄泉忌みの宴を体験!
「黄泉のルート」は、主人公が最初に偶然、藤良村に迷い込んだルートです。
このルートでは、正式に「黄泉忌みの宴」に参加できずに、あくまでも部外者として見守る形になります。
メインヒロインの「千枝実」と深くかかわることになり、共に「黄泉忌みの宴」から逃れるようとするが・・・
このルートでは、「黄泉忌みの宴」の流れと、藤良村のキャラクターを把握することになります。
【機知ルート】李花子の意外な一面が明らかに、加護の力で宴に挑む!
「機知ルート」では、主人公は藤良村の一員として、「黄泉忌みの宴」に参加することに!
主人公は「加護」を受け、特殊能力を持ち「黄泉忌みの宴」の重要な立ち位置を果たすことになります。
ヒロインとしては「李花子」と深くかかわることになり、穢れを引き取ってもらう場面では性的な描写も。
このルートにおいては「黄泉忌みの宴」に参加はできたものの、謎の多くは謎のまま、次のルートを探すことになります。
【暗黒ルート】春には秘密が?おおかみ陽明に意外なライバルの出現!
「暗黒ルート」では、ついに部外者も含めた全員が「黄泉忌みの宴」に参加することになります。
主人公は「おおかみ」として、村人を襲う立場に。
そんななか意外な人間が主人公の強敵として立ちはだかります。
ヒロインとしては「巻島 春」と深くかかわることになり、「春」の中のもう1つの人格の謎に迫ります。
終盤では「黄泉忌みの宴」よりも、さらに大きな脅威を目の当たりにすることになり、3つ目のルートにして、また新たな謎が主人公を襲います。
【神話ルート】神を殺すための最後のループ。本当の黒幕が明らかに!
「神話ルート」は、これまでのループで5つのカギを取得することで開く最後のルートです。
- 千枝美に隠されていた能力
- 村の老人「狼じじい」の正体
- 「黄泉忌みの宴」の秘密
- 「ループ・李花子」の秘密
これらの謎が一気に解決され、ついに主人公は無限に続くと思われた「黄泉忌みの宴」と「藤良村」から離れることになります。
事件が終わっても、藤良村の事件は驚くほど小さな報道しかされておらず、何事もなかったような現実に戻りますが、変わったことが1つ・・・
2人の新しい日常が始まります。
【ネタバレ注意】レイジングループ・2つの隠しエンディング
さらに!「レイジングループ」にはメインエンディングの他にも、2つの「隠しエンディング」が存在。
作者の悪ふざけ?と思うような突拍子もない展開や笑える展開が待っています。
メインを楽しんだ後は、「レイジングループ」の世界観にひたったまま、おまけの「隠しエンディング」を楽しみましょう!
【裏切りオールナイト】国が滅ぶと知りつつ、李花子の地獄をともに見ることに
李花子と添い遂げるエンディング!
あなたが李花子ファンなら、必ずこのエンディングを見つけましょう!
【原子の宴】かみさまと春のためのエンディング。裸踊りによって世界は救われた・・・
「かみさまと春」が中心のストーリー。
予想外の方法ですべてを解決する奇天烈なエンディング。
実はこれがベストエンディングかも???
【ネタバレ注意】レイジングループ・エクストラストーリーと短編小説
「レイジングループ」は、さらに5つの「エクストラシナリオ」を収録!
ボリューム満点のソフトです!
さらに「完全読本」には、「レイジングループ」のさらなる謎に迫る短編小説が掲載されています。
【レイジングループ】5つのエクストラシナリオ
「レイジングループ」は、この低価格にもかかわらずボリューム満点のソフトです。
以下の5つの「エクストラシナリオ」が収録されています。
- 女ハンター VS ヒグマ
- ボンクラ VS ラスボス
- ライターVS謎の駅
- 少年少女VS地獄の宿
- 羊VS報告書の山
幽霊旅館に、高校生二人がお泊りするストーリーなど・・・
ここまでプレイすると、キャラに愛着がわいてくるので「エクストラシナリオ」が楽しいです。
【レイジングループ】完全読本に収録の短編小説
「レイジングループ完全読本」には、さらなる謎に迫る短編小説が掲載されています。
からす洋館の殺人
「からす洋館の殺人」は、藤良村(休水)に大火事が起こり、全員が館に避難した状態で「黄泉忌みの宴」が始まるお話。
これまでの配役と状況が大きく異なり、早々におおかみに襲われる主人公。
ループを繰り返し、強敵との駆け引きを経て、解決への道を模索します。
最終的に「黄泉忌みの宴」で、ただ1人「一度も死んでいない人間」の能力が明らかに・・・
能里先々代の記録
「能里先々代の記録」は、前回の「黄泉忌みの宴」での記録を「能里清之助」が回想するお話。
「巻島寛造」や「狼じじい」がどのような「黄泉忌みの宴」を経験してきたのかを覗き見ることができます。
【レイジングループ 攻略 ネタバレあり】あなたの愛する娘の正体は人狼! まとめ
「レイジングループ」をプレイしてみて、あなたのお気に入りのキャラクターは見つかったでしょうか。
最初のルートで涙を流しながら別れたのに、次のルートでは殺人鬼に・・・
「黄泉忌みの宴」、「人狼ゲーム」ならではの豹変ぶりに心を惑わされます。
ノベルゲームでありながら、モチーフの「人狼ゲーム」の要素によって、毎回、役割が異なるため、どのキャラに対しても疑いが晴れません。
遠い昔に、「弟切草」などをやって以来、ノベル系ゲームは、しばらくやったことがなかったのですが、本作はとても楽しめました。
「ノベルゲーム」好きや「人狼ゲーム」が好きな人には大満足の作品です。
「レイジングループ完全読本」には、それぞれのストーリーが文章で詳しく記載されているので、ストーリーを手っ取り早く味わいたい人は、「レイジングループ完全読本」をいきなり読み込んでしまう!
というのも、ありかもしれません。