評価:4.5
こんにちはーかばろぐ(@kabaloginfo)です。
「私は死んだ。犯人は誰?」
「Oculus Quest」で、VRミステリーアドベンチャーゲーム「東京クロノス」をプレイしました。
ゲームの性質上、ストーリーを書くとネタバレになるので、「VRミステリーアドベンチャーゲーム」って何?、非VRのノベルADVと比べるとどう違うの?という点について、紹介していきたいと思います。
- 誰もいない渋谷が舞台のVR・ADV
- 登場人物になった感覚の没入感
- 複数のキャラの視点で謎が解かれていく
目次-クリックでジャンプ!-
【Oculus Quest】VRゲーム「東京クロノス」とは?
東京クロノスは、VRミステリーアドベンチャーゲーム
タイトル | 東京クロノス |
---|---|
発売日 | 2019年3月20日 |
ジャンル | VRミステリーアドベンチャー |
対応ハード | PSVR、STEAM、OculusQuest |
クリアまでの時間 | 15時間程度 |
主人公は、誰もいない渋谷「クロノス世界」に、幼馴染8人とともに迷い込みます。
突然あらわれる「私は死んだ。犯人は誰?」の文字。
記憶の一部を失っているなか、「クロノス世界」から脱出するために謎を解き明かす!
VRのメリットを活かすための絶妙な舞台設定となっています。
魅力的な女性キャラは多く登場しますが、「VRギャルゲー」ではなくADV的なゲームですので間違えないように!
「VRミステリーアドベンチャー」の体験の感想や、非VRのアドベンチャーゲームとの比較をしてみたいと思います。
【Oculus Quest】VRゲーム「東京クロノス」 世界に入ったような圧倒的なVR体験
「東京クロノス」は、オープニングから圧倒的なVR体験で、第一印象の「すげー!」をもぎとろうと全力で映像が迫ってきます。
ゲーム開始後は、通常のADV(アドベンチャーゲーム)と同じように、基本キャラは静止していて、テキストの進行とともに動きます。
自分が主人公になったような目線で、全方位を見渡せるため、
- まわりで何か起きていないか
- キャラの表情などの確認
など、周囲を見渡しながら進めることができます。
自分の手もリアルに見えます。
うしろを見渡すと、突然誰かがいてギョッとすることも・・
視線は自分で動かすので、VR酔いすることはありません。
【Oculus Quest】東京クロノス キャラと声優一覧、様々な角度からの「音」が重要な役割を果たす
「東京クロノス」では、突然、ドアがノックされたり、横から話しかけられたり、「音」の役割が重要な効果を果たしています。
顔を動かすとキャラクターの声が聞こえる方向も変わってくるので、声優の声もいろんな角度から楽しめます!
櫻井 響介 | 上村 祐翔 『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ヒロ), |
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二階堂 華怜 | 石川 由依 『進撃の巨人』(ミカサ・アッカーマン), |
桃野 夕 | 木戸 衣吹 『エロマンガ先生』(神野めぐみ), |
東国 ユリア | 柚木 尚子 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(ブルーベル・ユノア) |
神谷 才 | 朴 璐美 『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(エドワード・エルリック)、 |
両角 愛 | 桜 あず 『僕のヒーローアカデミア』(発目明) |
街小路 颯太 | 植田 圭輔 舞台『弱虫ペダル』(真波山岳)、 |
蔭山 哲 | 梶 裕貴 『進撃の巨人』(エレン・イェーガー)、 |
ロウ | 木村 良平 『黒子のバスケ』(黄瀬涼太), |
実績のある声優が起用されていて、緊迫のシーンもしっかり世界に入り込んで楽しむことができます。
自分の話している声も、少しこもった感じで本当に自分で話しているような効果がでていて、より没入感を高めています。
【Oculus Quest】VRゲーム「東京クロノス」 主人公の行動を体験!
「東京クロノス」は、自分が世界に入り込み、主人公になったような感覚を味わえます。
他のキャラクターと目が合ったり、一緒に行動したり・・・
自分が注目されているときなど、全員の視線が向けられているので、ドキドキします。
ネタバレなので書きませんが、さらにすごい体験を「主人公になった感覚」で体験可能!
これまでのゲームでは味わえなかった、VRならでは没入感を体験できます。
逆に、没入感が高いため、登場人物が「自分なら絶対にしない行動」をするとき、大げさに言うと「二重人格」になったような奇妙な感覚になります。
これは違和感でもありますが、これまでのADVとは違い、主体的に体験できている証拠。
次の項目でも触れますが、もう少し細かい選択肢があり、「登場人物=自分」が納得できるようになると、さらに没入感が高くなるかと思います。
2周目以降では、複数キャラの視点で展開するので、いろいろなキャラを気持ちになって謎解きしましょう!
【Oculus Quest】VRゲーム「東京クロノス」 ADV「レイジングループ」・VRアニメ「狼と香辛料」と比較
東京クロノスは、VRミステリーアドベンチャーなので、アドベンチャーゲームが好きな人や、VR体験をしたい人におすすめ。
非VRのADVと何が違うのか比較してみたいと思います。
「東京クロノス」非VRのADVと比較
PS4・Switch・スマホでも楽しめる人狼をモチーフにした傑作ADV「レイジングループ」と比較してみます。
東京クロノスは、限られたキャラクター内での犯人捜しという意味では、「レイジングループ」と同じシチュエーションですが、
- 「レイジングループ」では、主人公を客観視し「うわ、主人公疑われてるわ・・・」
- 「東京クロノス」では、主人公を体験し「俺じゃないよ!!!」
というくらい感覚が異なります。
「VR」では、リアリティが全然違って、緊迫のシーンでは本当に逃げたくなるような迫力!
「ADV」は、VRの臨場感で物語に没入でき、VR酔いも起きないため、VRと相性の良い組み合わせと感じました。
一方で、東京クロノスは「VRゲーム」としての要素が強いせいか、非VRのADVと比べると、選択肢はそれほど多くなく、大事な場面のみで分岐します。
ただ、レイジングループ並みの細かいルート分岐があると、濃厚なVR体験には少し重すぎる気がするので、「選択肢が少なめ」くらいがちょうどよいかもしれません。
マイナス点をあげると、「東京クロノス」では、1周プレイした後、最初から違う展開でプレイするのですが、「レイジングループ」のように「未読のところまでスキップ」などの機能はありません。
「既に読んだところをスキップ」する機能はあるので、新展開を早く見たい場合は、ひたすら未読のところまで、スキップを続けることになり、面倒に感じます
スキップの操作感での改善点はあるものの、2周目以降の複数キャラで主観が入れ替わりながらのVR体験は非常に刺激的!
「東京クロノス」が素晴らしいVRアドベンチャーゲームであることは間違いなく、むしろ「伸びしろ」ですね!
「東京クロノス」VRアニメとの比較
「東京クロノス」は、あくまでもアドベンチャーゲームなので、基本的にキャラクターは静止していて、テキストの進行とともにキャラの絵が動きます。
まだまだ、VR作品についての情報は少ないので、VRアニメのような作品と勘違いしてプレイすると痛い目にあいますので、気を付けましょう!
VRキャラの動きを楽しみたい場合、「狼と香辛料」などの「VRアニメ」を見るのがおすすめです。
【Oculus Quest】VRゲーム「東京クロノス」 まとめ
「東京クロノス」をプレイし、想像を超えるボリュームのVR体験に満足しています。
ストーリーも読ませるものがあり、特に2周目以降の「主観が入れ替わりながらのVR体験」では登場人物の心情が理解でき、より物語に引き込まれていきます。
またVR特有の「さまざまな角度から聞こえてくる音」が没入感を高めていて、映像だけではなく音の重要性を再認識。
映像と音のコラボで、東京クロノスの世界観にのめりこむことが出来ます。
2周目のスキップなどの操作感には、若干、面倒だなと感じる点はあるものの、主人公と一体となった没入感はこれまでのアドベンチャーゲームとは別物。
「もし東京クロノスの続編が出たら買うだろうな」というのが率直な感想です。
まだまだVRゲームは黎明期ですが、VRアドベンチャーゲームの基礎となるような作品で、VRに興味がある人にはおすすめです!
- 誰もいない渋谷が舞台のVR・ADV
- 登場人物になった感覚の没入感
- 複数のキャラの視点で謎が解かれていく
私はOculusQuestでプレイしましたが、PSVRでも遊べるので、ぜひプレイしてみてください!
タイトル | 東京クロノス |
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発売日 | 2019年3月20日 |
ジャンル | VRミステリーアドベンチャー |
対応ハード | PSVR、STEAM、OculusQuest |
クリアまでの時間 | 15時間程度 |